4Kリマスター リバイバル上映で鑑賞
ナイスドイツに占領された旧ユーゴスラビア内戦を舞台に3部構成で3つの時代に渡って描いた本作
ドイツ軍を欺くために地下空間で生活することになった避難民
詐欺まがいの武器商人として名をあげるマルコ、元電気工技師で豪快なクロ、クロが恋心を寄せる舞台女優のナタリア
地下で暮らし続けるクロが地上で夫婦として生活することになったマルコとナタリアの関係を知ることで物語が展開していく
観ている間はユーゴスラビアの内戦に関する知識がなかったという部分と物語のとっ散らかり方で正直全然ついて行けなかった
観終わって解説を読めば理解出来たけど
まず主人公2人が似ているのもややこしい
さらにマルコが地上で自分を描いた映画を撮影し始めてからはさらに似ている俳優が登場するのと、死んだと思わせた人物が何度も登場するのでこれは現実なのか空想なのかも訳がわからなくなる
ホーンセクションメインの音楽や映像、中盤までのテンションの高さも含めてパワーで押し切る感じは作り手のエネルギーがすごく伝わって来た
ベスト映画に本作を挙げる人がいるのも納得
3時間で描くには集中して観れる内容ではなかった
映画館でなければ完走は難しかったかもしれない
かなりシリアスな内容を喜劇的に描いているのもこの作品の凄さだと思うけど、特に3部は違う作品かというくらいメッセージ性が強い
制作しながら考えたというラストはゴッドファーザーに通ずる映画として完璧に近いラスト
主人公3人のキャラクターや豪快な世界観はバビロンもかなり今作に影響を受けているのではないかと感じた
