ミツバチゴロバチ

大人は判ってくれないのミツバチゴロバチのレビュー・感想・評価

大人は判ってくれない(1959年製作の映画)
3.9
久々再見。おー、これは「トリュフォーのフェイブルマンズ」だったのだね。

碌でもない両親、杓子定規な教師、悪友(しかしこの役のモデルとなった人物とは晩年まで仲良しだったらしい。いい話!)、保護者目線となった今観ると、アントワーヌが可哀想すぎる。大人が判ってあげろよ。だよ。

回転アトラクション、課外授業をサボる様を俯瞰でとらえたショット、人形劇に目を輝かせる子供達、そしてラストと、印象に残るシーンがいっぱい。主演のジャン=ピエール・レオの存在感・ルックス(こんな可愛い男の子を愛さない母親とは!)も目を離させない。

正に名作と言っていいが、その出来の良さ、映画的巧さなのかな〜、が、自分の嗜好にはあと一歩はまらず。