このレビューはネタバレを含みます
申し訳ないのですが、本当に気力がみなぎってパワーマックスという稀有な時にしか観られない映画。
青春のひりつく部分を直撃してくるからでしょうか？
中身のないキラキラした青春群像よりはよっぽど好感が持てますし素敵ですが、いかんせん床を転げ回るほどの羞恥とやるせない感情で逐一体力を削ってきます。見終わる頃にはみなぎっていた気力はゼロになり、思春期をどうにかこうにか過ごし終え到達した「今」に安堵のため息が出ます。疲れます。
キュンキュンと言うよりも羞恥で血圧がギュンギュン上がります。
むしろもっと年を重ねれば平常心で観られるのかな？
ヒロインの家や家族の雰囲気がリアルなところも胸を圧迫するポイントです。
ですが、青春ってその時は必死で気が付かないし、過ぎたあとは「もう二度と戻りたくない」と思うヒリヒリしたものだと思います。
変にパッケージ&商品化され切り売りされている最近の「青春」よりも、こっちの目を背けたくなるようなひりつく「青春」の方が私は好きです。
「おいおい！嘘だろもうやめてくれ！ひぃ！」
と言いたくはなりますが。
それが本当の思春期ですよね。恐ろしいことです。ひぃ。
