たな

未来のミライのたなのネタバレレビュー・内容・結末

未来のミライ(2018年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

なんだこれ…(°Д°)

いやでも現代に家族を描こうとするとこうなるんですか…?核家族の苦悩??
主人公の気持ちが「妹への葛藤」よりも「両親の不安定さ」で占められてるように感じてテーマがぼやけました。

四才の主人公の動きや台詞が全て、大人が観察したもので、常に大人の視線を感じます。大人から見た子供でしかないので、子供の気持ちは見当たりません。主役はパパです。
合間に挟まれるファンタジーも「いつの間にそんなことできるようになって」という大人視点でしかなく、子供の視線は皆無です。主役はパパです。
ラストの迷子列車も子供の想像力ではなく、子供を怖がらせるための大人の想像で萎えました。
「兄妹」ではなく、これはパパの映画。

むしろ題名が「新米パパのダイアリー」とかだったらすごく分かりやすかったです。最後に「親になれてるね」と言われたいのなら、パパの苦悩やパパの成長にスポットを当てて、不安定な大人が理想のじいじを探して成長する物語にすればいい。

一番心に残ったのが、歴史を有した大切な木が、ホームセンターで買ってきて5年目くらいにしか見えなかったこと。そして家系図を辿るときに舞っていた葉が、庭の木に繁る葉と形がまったく違うところです。些細なことですが、こういう所で「この木も所詮アイコンでしかないんだな…家族の歴史も設定か…」と、かなり萎えました。
たな

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