新木

パンチドランク・ラブの新木のネタバレレビュー・内容・結末

パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

インヒアレントヴァイスでハマってしまったPTA。
もう主人公のキャラクター勝ち。すごい精神不安定で窓を割っちゃう危ない奴。7人の姉の元に生まれたらそうなるかもとも思っちゃう。
印象に残るシーンが非常に多くて冒頭の日射しの感じとか、ピアノとの出会いのとことか、スーパーの缶詰の映し方とか、テレフォンセックスの長回しとか、ハワイでのキスを影絵的に映すとか、今まであまり観たことない感じでとてもキレイだった。
ハワイへ行く方法を直接お金を払って行くのではなく、キャンペーンでマイルを貯めていこうと考える。ここに主人公の心の弱さが感じ取れ、非常にうまいと思った。ストーリーの転機は、彼女とのキスなのだが、それだけで強くなっていく男の単純さとキャラクターが非常に合っていた。
正直、彼女との関係はハワイに行った地点で達成した感があったので、金髪らに襲われた後、また彼女と熱い抱擁を交わしても然程感動はない。金髪らに電話してから襲われるまでの間隔が短すぎる。最後のピアノも別に要らない。どうせなら、7人の姉すらをもっとボコボコにするラストの方が個人的にはいいのかな?と感じた。なんにせよ、好きな作品でした。
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