猿山リム

トレインスポッティングの猿山リムのレビュー・感想・評価

トレインスポッティング(1996年製作の映画)
2.4
 読書の感想を書き込めるサイトに小説「これは経費では落ちません!」の9巻の感想で「森若さんには、恋愛よりも、もっと映画を観て欲しい・・・。」と書いたら10巻で森若さん(主人公)が彼氏と鑑賞した映画。
※因果関係はないんだろうけどね・・・。
 
 イギリス(スコットランド)式の青春映画なんだろう。
 日本の若者が、バイクを盗んで走り出して校舎の窓を割って周り大人になりきれないままズルズル悪い連中とつるんで生きている様が、ヘロインをやったり止めたり悪友たちとズルズル関係を続ける感じ。
 全く同じ感覚なんだろうとは思う。
 そして、内容はそれ以上でもそれ以下でも無い印象。

 大きな事件が起こっても、そこから劇的に話が動くわけでもない。
 原作は小説で結構長いらしいが、主人公ひとりの視点に絞って描いたそうだ。
 映画的な演出は勿論あり、それがジャンキーの感性を思わせる部分はある。
 まぁ若者らしい頭の悪さで、物語は込み入りそうでそうでも無い。
 長い話を映画の尺に収めたからかも知れないが、タンタンと描かれる。
 薬物依存の若者の姿を、限りなくリアルに描いているのは感じられる。
 薬物=悪・・・そして破滅・・・と、短絡的に描けば嘘くさいが、日本の若者がバイクを盗んで走り出す程度のリアルさはなんとなく解るかもしれない。

 ただ、矢張り根底にはスコットランドの文化が下敷きにあるようなので、本当の部分を理解するのは難しいのかも知れない。
 もの凄い重いエピソードがいくつも押し寄せるが、軽く吹きとばすでも重く受け止めるでもない、薬物依存の若者の姿。

 ・・・ってか、森若さん以前もジャンキー物鑑賞していた気がするな。
 ジャンキー好きなのかな、経理部大変そうだしね・・・。
猿山リム

猿山リム