Kota

アメリカン・ビューティーのKotaのレビュー・感想・評価

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)
4.1
“美の溢れる世界で、怒りは長続きしない“

ケビンスペイシーの変態なおっさん感がすごい(リアルに変態なおっさんだったけど。笑)アカデミー賞はこの演技が評価されたのね。。。笑

まぁ冗談ですが。真面目にこの映画は選りすぐりの俳優達の名演を愉しむ映画です。ケビンスペイシーはもちろん、メンヘラ妻役のアネットベニングと、隣人の亭主関白クリスクーパーと、その妻の精神病っぽいアリソンジャネイ。この4人の演技が素晴らしすぎて震えました。

「成功したい人は成功者のフリを保つこと」という途中のセリフの通り、出てくる人みんな悩みや問題を抱えているけど、それを隠して生きていた。何度も鏡やビデオカメラ越しに写る人に焦点が合うところに、本来の自分を偽っているというメッセージを感じました。後半それぞれの感情が爆発していく感じ、圧巻だった。

豪華な一軒家に住んで、庭にはバラがあり、高級な車が止まっている。アメリカンビューティーだなぁ。あれ、もっとしっかり見てみて。あなたが見ているものは、本当に美しいものですか?
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