このレビューはネタバレを含みます
大学生の頃、授業で原作を読み、映画も鑑賞。
初めて観た時、アイリッシュアクセント&スラングに驚愕したのを、何度見直しても思い出します... Eeijitとかね。笑
主人公のJimmyは言います:
'The Irish are the blacks of Europe.
And Dubliners are the blacks of Ireland.
And the northside Dubliners are blacks of Dublin.
So say it once, say it loud: I'm black an' I'm proud!'
「アイルランド人はヨーロッパの黒人だ。
そして、ダブリン市民はアイルランドの黒人だ。
さらに、北ダブリン市民ははダブリンの黒人だ。
だから高らかに言おう、俺は黒人で、それを誇りに思う!」
そう、アイルランドって貧困国だったし、ダブリンって本当にいろんな階級の人がいいたし、ダブリンの北側は【夜は一人で歩いちゃダメよ】なエリアでした。
(6〜7年前でも名残がありました。)
若者が喧嘩しながらもバンドを楽しむのは、そこに【生き甲斐】や【希望】を見出したから。
人数が集まれば集まるほど、上達すれば上達するほど、この主張が強くなり、上手くいかなくなるのはバンドの常。
そこから皆が旅立っている(んだなぁ)と想像できるエンディングが、いい!!
お気に入りのシーンはたくさんあるけど、オーディションに来る人々がへんちくりんで、ダサくて、でもなんかアイルランドっぽくて、笑える。
そして、一番笑えるのは、main singer・Declan役が当時まだ10代だという事!
不思議の国、アイルランド魅力が詰まったストーリー。
ちなみにOutspanを演じているのは若かりし日のグレン・ハザード!!!(『Once ダブリンの街角で』)