ヤズカシバド

ウィッカーマンのヤズカシバドのレビュー・感想・評価

ウィッカーマン(1973年製作の映画)
3.7
狂気に満ちた淫美な悪夢。ラストの救いのなさに思わず笑ってしまった。そこまでは「よくあるカルト映画」という感じで少し退屈していたので、とても良い裏切り方だと思う。頻繁に差し込まれる音楽がエログロくて良い。内容も全く理にかなってないんだけどこじ付けたりもしないので、逆に説得力があるというか、その勢いに飲まれてしまう。前述したように最初から最後まで夢を見ている感じなので、メッセージ性とかそういうものは全く感じなかったけど。ハウイーは最初頭が固いなあと思っていたんだけど、まだ全然マシだな。五月祭の時の衣装がとても素敵。人によって好き嫌いがはっきり分かれる映画だと思う。