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アバウト・シュミットのmiiのレビュー・感想・評価

アバウト・シュミット(2002年製作の映画)
4.0
定年を祝うパーティーで「豊かさに満ちた男だ」と祝辞を受けたシュミットであったけれども
妻が突然他界してしまい 独りぼっちになった彼は
孤独感と寂しさに包まれながら 自分の人生を振り返る。
妻が恋しい····と思いを馳せていると
彼女の浮気の証拠が見つかり 恋しさはぶっ飛ぶ(笑)
夫として 男として 今までの自分は何だったんだ!?

そんな彼の心の内を吐露する事ができる存在が「ンドゥグ」。
「チャイルドリーチ」という 恵まれない子供を支援する制度に申し込み 養父となった彼は
度々 6歳のンドゥグに手紙をしたためる。

妻を心の中でヤジるなんてのは
長年連れ添った夫婦にはあるあるなのでは?
ここのジャック・ニコルソンの表情は 彼の真骨頂w

妻の死で 当たり前のように娘が面倒見てくれるだろうという思惑はハズレて
娘とは微妙な距離感がある。
結婚を控えた彼女の相手は ねずみ講のような仕事をしていて
納得のできない男(髪型も胡散臭い)であり
妻が老後の楽しみに購入したキャンピングカーで
娘の結婚式を手伝う(阻止する?)ためにデンバーへ向かうシュミット。
悲哀に満ちた ひとりロードムービーの始まりです。

後半からキャシー・ベイツが いい脱ぎっぷりで参入w

普通に演技をしているのでしょうけど
冴えなくてむさ苦しい老人のシュミットを見ているだけでもなんだか可笑しくて笑えるのが
ジャック・ニコルソンの良さだよなぁ。

ラストには ↑に書いた数々の愁事が吹き飛ぶ出来事が!

シュミット 貴方は人生の落伍者なんかではない。
優しさを届けていて 貴方を想ってくれる人が居るのだから。
mii

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