こたつむり

グーニーズのこたつむりのレビュー・感想・評価

グーニーズ(1985年製作の映画)
4.3
子供が主人公の冒険映画としては最高峰レベルの作品。

『グーニーズ』と言えば。
やはり、コナミから発売されたゲームを思い出すのは…僕だけでしょうか。ネズミをキックで倒し、爆弾を手に入れて仲間を救出する…。あの軽妙なBGMに載せた冒険は…今でも心の片隅に残っています。

そして、その原作がこの作品。
恥ずかしながら、今更ながらに初鑑賞でしたが、いやぁ。これを見逃していたのは勿体なかったですね!確実に小学生向けの作品ですから、その当時に鑑賞していたら「よーし、明日は冒険するぞ!」なんて鼻息荒くなっていたと思います。

何しろ、物語を彩る要素が…海賊船、洞窟、宝物。ってピーターパンや宝島などにワクワクテカテカした子供ならば、ストライクど真ん中(余談ですが、僕は『ロボダッチ』のジオラマ“宝島”に萌えた派です)。ピタゴラスイッチ的な仕掛けにもドキドキしますよね。

当然のことながら主人公の仲間たちも特色豊か。発明が得意だったり、スペイン語が得意だったり、泥棒たちが同情してしまうようなエピソードの持ち主だったり…。仲が良い男の子たちは4人組…というのはアメリカで定番なのでしょうね(そのうちの一人は太っていることが必須)。

だから、大人になって鑑賞するときは。
やはり積極果敢に童心へと帰ることが必要。
特に大仰な演技、雑な展開に目を瞑るのは必須です…というか、子供の頃は粗など気にせず、なんでも無心に楽しんでいましたよね。

つまり、ヒロインのパンチラが気になるのも。
邪心に満ちた大人になってしまったから…なのでしょう。正直なところ、あの白い布切れがチラチラする演出は少年向けの冒険譚に不要だと思うのですが…それともサービスシーンのつもりなのでしょうか。

まあ、何はともあれ。
子供と一緒に鑑賞するには最適な冒険物語(映画を観るのも良いですが、ワクワクテカテカしている子供の横顔を見るのも、また良し)。吹替えでの鑑賞をおススメします。

それにしても。
ゲームで流れていた軽妙な音楽。
あれはシンディ・ローパーの曲だったのですね。でも、ファミコンのチープな音源の方が魅力的に感じたのは…思い出補正が懸かっているからかな。
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