リタ

タクシードライバーのリタのレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
3.6
何か成し遂げたい。
けど自分には何もないってことに気づいてしまった。
でもやっぱり何か成し遂げて
誰かに認めてもらいたい、特別になりたい!
そういう少年心を持っていないと楽しめないかも。
モヒカンモッズスタイルで現れるシーンには
カッコイイじゃなくてちょっとウケちゃったもん。

特別になる手段はなんでもよかったんだし、
英雄になる展開に納得いかなかった。
それに大人の女性に受け入れられなかったことで
女児に興味が移るのがやっぱ怖い。

根底にある、この時代全体に陰を落としている
戦争というものの重さが私にはわからなかったことが
共感できなかった一番の原因なのかも。

スコセッシ得意の多めの自分語りは雰囲気あって
映像も理屈抜きでカッコよかったし
最後まで目が離せなかったけども。
リタ

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