「かいかん〜!」のシーン(僅か数秒)と
薬師丸ひろ子の大ヒットテーマ曲で、
なんか有名な名作として認知されているようだが、
こりゃ、かなりヘンテコな映画。
曲のヒット、「ザ・ベストテン」に登場した薬師丸ひろ子は覚えているけど、この作品の評判は当時どうだったんだろう?
今だったら、そーとー叩かれちゃうんじゃないかな。
僕は、相米慎二監督作をあまり観ていないけれど、
「これって、わざと?」て、ほど、変に撮っているとさえ思えた。
映像とストーリーのミスマッチ、違和感
例えるなら?コーヒーにマヨネーズ入れたみたい?
女子高生がヤクザの組長になる、
最後は機関銃をぶっ放す、という
荒唐無稽なストーリー。
これは言うならば、ありえない話を楽しむ、一種のファンタジー
それはそれでいいんだよ、
しかも、今から売り出すムービースターの
アイドル映画
なのに、意味ありげだけど、
ほとんど意味も効果も分からない長回りとロングショット
第一、当時人物の顔も、時には動きさえも分からないショットが多発させる。
よく許されたね? だって薬師丸ひろ子のアイドル映画で、顔映さないなんて、
監督の抵抗?
長回しやロングショットは、人物を俯瞰して、
別次元の高い所から見せ、客観視するような効果があると思うんだけど、
客観視って言っても、そもそも、ありえないお話だからね、、、
それは両立しないと思う。
確かに何ショットかは、面白い効果がある撮り方もあったけど、
例えば、鏡に写った薬師丸ひろ子から、焦点が合ってきて、本物が写るあたりとか
でも、それを見せるにしては、
元々の人物像が、誰一人として現実的ではない。
生きていないので、見せ方だけ凝っても、
浮かび上がってこない。
まあ、昔の大ヒット映画にも、?作品は
あるんだね。
そんな中で、やっぱり薬師丸ひろ子のスター性もいうか、
オーラは、ダメ作品を最後まで引っ張っていく力を持っていたことは確かだ。