舞台は冬のニューヨーク。
いつか映画を作ることを夢見るアルドルフォは、隣に住む美しいアンジェリカを登場させた脚本を書き溜める。しかし現実は、映画製作どころか毎日の生活費さえままならない状況。自分の脚本を売って今月分の家賃を工面するため、新聞に広告を掲載する。
そしてクリスマスの夜に出会ったのが、「ただの」ジョー。
彼は脚本を高額で買い取るだけでなく、映画製作の費用を援助すると言いだした、が...ぎりぎりアウトなお金の出処と、強引で奔放すぎるジョーのキャラクターにすっかり振り回されるアルドルフォは果たして映画を作れるのか！？
とんでも行動をしまくるお茶目なジョーと、そんなジョーにおろおろイライラするアルドルフォのコンビがとっても可愛く、終始くすくすするようなほっこり洒脱系ムービー。
完全にジャケットで選んだけど、期待を裏切らないオシャレさでよかった◎
ただこのストーリー、監督が実際に経験したことを基に作られているというのでびっくり。
もし私がTSU○AYAの店員だったら、この作品は青春ムービーの棚に置きたい。
やりたいことは明確なんだけど、なんか手持ち無沙汰で。
一生懸命やってるようで、実は空回りばっかりでむしゃくしゃするんだけど、馬鹿馬鹿しいことがちょっと楽しい。
ひとしきり笑った後で、
「で・結局何がしたいんだっけ？」
と冷静になってみて、怒ったり、落ち込んだり。
全然洗練されてないごちゃ混ぜの中に、ジョーがもたらした非日常のスパイスが効いたスープ。
複雑な味だけど、煮詰まってなくて、さらっと美味しくいただけた。
■追記
有名な方みたいですが、スティーブ・ブシェミさまの作品初でした！！
とても気になっているので、彼の出演作でオススメあったら教えてください( ´ ▽ ` )ﾉ
