“スープに溶け合う白と黒”
in the soupで“苦境に陥る”という意味らしいです。
本作はまさに今月の家賃さえ払えない自称映画作家が、謎のちょいワルオヤジ系スポンサーの男と出会い、一緒に映画製作の資金作りをしようと奔走するコメディドラマ。
シーモアカッセルのセクシーでなんだか憎めない破天荒アウトローぶりが絶妙。
主人公スティーブブシェミ冴えないロジック先行のヘタレキャラとのコントラストがフィットしてて、
心地よいドタバタ感を味わえる。
そこに白黒の絵作りと90年代的なユーモアがあい重なってスタイリッシュな印象を与える。
どこかジム・ジャームッシュとタランティーノ映画を足して割ったようなかぐわしいミニシアター系のクールな躍動を感じられた気がする。
オチのどうしようもない感じは何か懐かしくていかにも90年代的だった。
インディペンデント感溢れるテンポ良い映画でした。