とがぴ

ターミネーター2のとがぴのレビュー・感想・評価

ターミネーター2(1991年製作の映画)
5.0
シリーズ史上最高傑作にして、最大の呪いとなった作品であり、自分にとってのあらゆる感性の原点。

前作で最強(凶)の追跡者だったTー800のプログラムは書き換えられ、今度はジョンの守護者として送り出された。このTー800の表面上の任務は大きく変わりながらも、どんなに傷付き続けても命懸けでジョンを守る(任務を遂行する)という"変わらない本質"が世界中の観客を唸らせ、有名なラストシーンに繋がっていく。

患者の声に耳を傾けない精神科医(シルバーマン先生)、テクノロジーとしての脅威(諸悪の根源たるサイバーダイン社)、そして敵のTー1000は悪でありながら警察官の制服を着用しているという、「権威」に対する強烈な警鐘のような強いメッセージ性が2時間かけて込められてる。

お馴染みのガンアクションやカーチェイス等ビジュアル面でも色褪せないクオリティを発揮し、まさに「映画」の楽しさを象徴するような作品である。

そしてこの時ジョンが願った「殺人マシーンとしてではなく、人間らしく生きて欲しい」と願った想いは半分皮肉が混じりながらも続編の「ニュー・フェイト」で昇華されていく事になる。
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