銀のしずく

無法松の一生の銀のしずくのレビュー・感想・評価

無法松の一生(1943年製作の映画)
4.5
名画とは聞いているがこんな古い作品面白いかなと思ったが、面白かった。話のテンポがいい。画面は4kリマスターで見やすい。社会の規範ではなく、自分の心に忠実に自由奔放に生きている松五郎。戦時下の圧迫されていたであろう社会で、こうした人物像が作られたことに製作者たちの強い思いを感じる。
 坂東妻三郎はちょっと上品かな。話のテンポがいいのは、検閲で尺がカットされた副作用かもしれないが、「一生」というには物足りなさが残る。