銀のしずく

シークレット・サンシャインの銀のしずくのレビュー・感想・評価

4.0
信仰と許しをテーマにした作品はヨーロッパならあるのだが、アジアでは珍しいと思う。キリスト教徒の多い韓国だから成り立つテーマか。宗教を「悪」として描いているわけではないが、そこに救いはない。優しいストーカーの社長さんが救いかというと、そんなに簡単に癒しをもたらすわけでもない。救いがどこにあるかは見いだせないまま、しかし絶望しかないというわけでもない。このリアルさゆえに、強烈に感動するわけではないが、いつまでも心に残る。