銀のしずくさんの映画レビュー・感想・評価

銀のしずく

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チロンヌㇷ゚カムイ イオマンテ(2021年製作の映画)

5.0

1986年に撮影されたキタキツネ送りの儀式の一部始終。見ごたえがあった。アイヌの世界観というのが、完全に理解できるというわけではなくてもじわっと浸みてくる。アイヌの伝統文化から何かを学べるというよりも>>続きを読む

ザ・レッド・チャペル(2009年製作の映画)

3.0

「北朝鮮の奥をのぞき見した衝撃作」とあるが、そういうものとして観るとすごく物足りない。この作品の面白さは、笑顔がどこまで演技で、どこからは心が通じ合ったものなのかが、最後まで分からないところにあると思>>続きを読む

王女メディア(1969年製作の映画)

5.0

メディアの嫉妬と復讐の物語だと思っていたが、この映画は違う。これは古代からの生贄や魔術が力を持つバルバロイの世界と、文明化したコリントスとの対立の物語だと思う。イアーソーンとの出奔によって古いアイデン>>続きを読む

テオレマ(1968年製作の映画)

4.5

家中の老若男女がひとりの男に魅せられ、変容するという物語。全員が、というのは無理な設定になりがちと思うが、そうならないのはテレンス・スタンプという俳優の存在だ。彼のほかにも群衆に至るまで登場人物の演技>>続きを読む

懺悔(1984年製作の映画)

4.0

始めのうちは、ユーモラスでわけのわからないような展開で進む。次第にシュールな場面は登場人物の心のイメージとして捉えればいいのだということがわかってくると、俄然わかりやすくなる。と同時に物語はシリアスに>>続きを読む

放浪の画家 ピロスマニ(1969年製作の映画)

4.5

映像がピロスマニの絵にそっくり。表面的にそっくりなだけではなく、もっと深いところでそっくり。よくわからないところもあるのだが、彼には世界はこう見えていたのだろうというのが伝わってくる。ひたすら絵を描く>>続きを読む

海を待ちながら(2012年製作の映画)

5.0

タジキスタンのフドイナザーロフ監督作品。

アラル海のほとりの、海が干上がってしまい砂漠化した町を舞台にした作品だが、環境問題がテーマではない。海で生きていた人々は砂漠でも、悪事を働いたり、恩に報いた
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ペトルーニャに祝福を(2019年製作の映画)

5.0

シリアスな作品として作ることもできる内容だが、登場人物も部屋もみんな少しずつ変で笑える場面がいっぱいあった。そのため楽しくてポジティブな気持ちになれる。子ども部屋おばさんみたいだった主人公の賢さと性根>>続きを読む

世紀の光(2006年製作の映画)

3.0

 透明な光が美しいが、取り立ててストーリーはなく、特に大きなエピソードもない。輪廻というよりパラレルワールドのように感じた。前半後半の対比は後者が無機質で疎外されている世界のようではあるが、後者の霧も>>続きを読む

タルロ(2015年製作の映画)

5.0

白黒で動きの少ない場面が多いのに、面白い。現代チベットの牧畜民の陥る悲劇的状況を、ギリギリ政治性を回避しながら描いている。と同時に、普遍的な人間の孤独や民族的アイデンティティへの問いでもあり、深く感動>>続きを読む

ニノチカ(1939年製作の映画)

3.5

グレタ・ガルボの美貌を拝むだけの作品かと思っていたが、面白い。ソ連のことを少しでも知っている人なら、笑いが止まらないだろう。恋愛話はまあ普通。「トゥーランドット」のピン・ポン・パンを思わせる三人の外交>>続きを読む

グンダーマン 優しき裏切り者の歌(2018年製作の映画)

2.5

重機◎、ずっと見ていたい。音楽〇、まあいい感じ。映画として×、時代が行ったり来たりするが、人物や背景があまり変わらずわかりずらい。主人公の受け止めが軽すぎる。役者も好きになれなかった。テーマの重さが生>>続きを読む

イップ・マン 葉問(2010年製作の映画)

2.8

まあ面白いが、スケールは小さいと思う。結局ボクサーと戦っただけという気がする。

愛国の熱気はすごい。イギリス統治時代を知っている年代の香港人は、北京政府の支配に対する思いが若い世代とは違うだろうと思
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異端の鳥(2019年製作の映画)

5.0

 凄い映画。ストーリー解説だと少年が次々とひどい目に合う話と思えるが、それだけではなく善意の人も結構いる。それでも世の中は異物を排除する思想に満ちている。鳥も村人もナチスもソビエトも。そして映画の後の>>続きを読む

天使(1982年製作の映画)

4.0

美しい。絵画のような美しさではなく、映像でなければ表現できない美しさ。

個々の場面自体は、牛乳壺を運んでいたり入浴していたりといったごくありふれた場面で、目をナイフで切ったりはしない。それなのに幻想
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キートンの船出/漂流(1921年製作の映画)

4.0

主義主張がなく、言葉もなく、アクションによる笑いだけなので普遍的で、いま見ても十分に笑える。