むぅば

皆殺しの天使のむぅばのレビュー・感想・評価

皆殺しの天使(1962年製作の映画)
3.8
部屋から出られなくなった人々の変貌ぶりを見せつけられる不条理映画。

扉は開かれている。鍵なんてかけられていない。しかしなぜか皆部屋から一歩も出れない。

その"なぜ?"という部分は明らかになりません。理由なんてないのかもしれないです。というか、この映画に必要ないかも……

缶詰め状態になると、人間はどれほど醜くなるのかがよく描かれています。

幻覚を見たり、発狂したりする者、いらつきを隠せず周りに当たり散らす者、ついには自殺者までが出てきてしまう。

ちょっと一歩足出せば出れるやろ!?という状態なのがシャール。笑って良いのか、そうじゃないのか分からない。

ああ、これぞ不条理!!

なんだかわからない理由で出れなくなり、なんだかわからない方法で脱出するもその後……

あー!!不条理感を全身で感じました!
サスペンスではないと思います。
どちらかと言えばブラックコメディでしょうか?
かなり黒いけど!?🤣
むぅば

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