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チャイナタウンのnagashingのレビュー・感想・評価

チャイナタウン(1974年製作の映画)
4.0
シャロン・テートがあんなことにならなければ、こうも寄る辺ない映画にはならなかったはず。そういう意味では、『インヒアレント・ヴァイス』以上にチャールズ・マンソンの暗い影に覆われた映画。40年代と60年代にそれぞれ受けた傷痕が、30年代のLAに投影されたロマン・ポランスキーの歪な心象風景。着実に事件の核心へ迫っているはずなのに、なぜかどんどん混迷が深まっていく印象しか受けない。キャリアに裏打ちされたラスボス感を発揮しまくるジョン・ヒューストンがマジでバケモノ。ラストも防弾ジョッキを仕込んでいたのだろうが不死性の異形にしか見えなかった。
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