ニューリマスター版で鑑賞。
ロメロのゾンビ、所謂、三部作の中では１番手間も金もかけてるはずなんだけど、自分の中では地味な印象。
ナイト・オブ・ザ・リビングデッドとドーン・オブ・デッドと比べるとロメロのメッセージ性がイマイチ弱いと言うか、散漫な気がして。
ナイト～の人種間の軋轢、ドーンの大量消費社会批判みたいなストレートに分かりやすい描写がないのが物足りなくて。
でも、これって構造上仕方なくて、前２作はゾンビで溢れるけど、映らない外の世界にまだ人や文明があるって設定でそれが分かるように作ってる。
けど、これは街にはゾンビしかいないし、主人公達がいる基地内で話が終始してるから、批判性を持ってくるだけの奥行きが映画にないからなんだよね。
しかし、だからと言ってやはり"死霊のえじき"は駄作ではない。
ゾンビの造形、そしてゴア・エフェクトのグロさは余裕で前２作を凌駕してるし、実際、グロさに眼が釘付けなるシーンがたくさんある。そして、それが全て即物的なインパクトが強い。
これは軍が科学者使って、ゾンビで色々実験してるという設定の勝利とゴア・エフェクトの神様、トム・サビーニの天才的な仕事に尽きる！
しかも、今回ニューリマスターなんで色彩がビビッドでグロとゴアがパワーアップされてたよ。
何回も観てるのに少しウエッとなったからね笑
リマスターすげえよ笑
さっき、メッセージ性が薄いと言ったけど、基地にいる軍人がみんな支配欲過多の利己主義で下品で男ばかりなとこにロメロらしさはあったね。
政府や軍に対する不信は他の映画にも度々画かれてるし。
最後に、知ってる方がいたら教えてほしいことが。
オープニングの人が居なくなった街を探索するシーンで徐々にゾンビが出てきて、ある家の扉からゾンビ2人が出てくると同時にワニ🐊も一緒に出てくるシークエンスがあるんだけど、あのワニってゾンビになってる設定なのか？普通のワニなのか？ずっと気になってるんだよ笑
そもそも何でワニが家の中にいたのか笑
とにかくあのワニについて何か知ってる方は教えてください🥺
