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イヴの時間 劇場版のsmithmouseのレビュー・感想・評価

イヴの時間 劇場版(2009年製作の映画)
3.0
アンドロイドと言われると例の緑色のドロイド君しか思い浮かばない。

「私に何か?ブレードランナー。」
アンドロイドが実用化されて間もない時代。
高校生のリクオは自宅の家事用アンドロイド・サミィの行動記録の中に自分の知らないものがあることに気づき親友のマサキとともにその記録の場所である喫茶店”イヴの時間”を訪れる。

コロコロ変わるアングルや背景、液晶表示でスンゴク動的なアニメに感じる。
普段アニメは全く見ないけど最近のはこんなもの( ゚д゚)?

家電並みにロボットが普及した未来の縮図として狭い喫茶店をメインの舞台に限定したのが良かったのか人対ロボットのユニークかつ濃いドラマが見られる。
主人公の家庭が世代毎にサミィに対しての態度が違うとこが面白い。
一つの特徴を除いて人とは区別がつかないしその特徴も店の”ルール”で消えてしまうんで何処か推理ものの様にも感じられる。

ロボットに心らしいものが備わってるのか店内と店外で全く態度の違うロボットの振る舞いが気まずくも面白い。
まあ、心のメカニズムも発生源も不明である以上、ロボットに備わっても不思議ではあっても全くないとも断言できないだろうし。
ルンバにストを起こされるのも時間の問題か(−_−;)?

昨今の人工知能にとって変わられる仕事といったトピックにも触れられてて劇中の様なアンドロイドさえあれば現実世界でありえそうなリアルなアニメだった。
ただ続編ありきなのか回収されない伏線が多い。

3原則の盲点に突っ込んだ電気羊以外の夢を見るアンドロイドの映画。
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