ともなり

レオン 完全版のともなりのレビュー・感想・評価

レオン 完全版(1994年製作の映画)
4.0
初めて観る。映画館で鑑賞。
事前の知識は、監督があの『グラン・ブルー』のリュック・ベッソン。ジャン・レノが殺し屋役。少女が復讐心を持っている。ぐらい。ストーリーの知識はほぼゼロ。

全体の印象としては、ジャン・レノとナタリー・ポートマンの魅力、演技力が素晴らしく、この2人の演技を見ているだけで「これは名作だなぁ」と感じてしまう。
それともう1人、悪役の麻薬取締官を演じたゲイリー・オールドマンも素晴らしかった。悪役が上手いとその世界観にグイグイと引き込まれていく。この麻薬取締官は本当に残忍で悪賢く、見る者を力強くでストーリーに引き込んでいく。そもそも物語途中までギャングのボスにしか見えんかったところも驚きの展開でよかった。

冒頭のレオンの登場シーンから、ゴルゴ13のような冷徹な殺し屋をイメージしたが、意外と人間味ある殺し屋だったな〜。
ドンパチ多めだったのも意外。たった1人の殺し屋相手に武装警察弱過ぎだろとは思った。この辺がね…麻薬取締官との1対1の死闘の方が緊迫感あったんじゃ?とか思ったり。

ラスト、武装警察が乗り込んでくるシーンで、レオンがマチルダをビル排気管から逃がそうとするシーン。レオンの事などほっといて早く逃げろと思うんだけど、あっ!そうだ、純愛映画だったんだ!と気づくのでした。18歳だけど12歳。そういえば冒頭でも不登校の振りがあったのに18だと思い込んでしまっていた。

この映画はもう一度見直すと印象が随分変わるんだろうな。
名作ですね。
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