ともなり

オッペンハイマーのともなりのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.0
3時間がそれほど長く感じなかった。
登場人物が多くて顔と名前が一致しなくなるが、そこはさほど問題ないと言うか、繰り返し観れば理解も深まるだろうけど、分からなくても映画自体は楽しめる。
会話が多いと字幕を追うのが大変で、文章を読むでなく印象に残る単語を拾い読みする感じだった。では吹き替え版の方が良いのかと言うと、専門用語などは文字で理解した方が分かりやすいので、個人的にはDVDで日本語吹き替え&日本語字幕ONで観たい。
だが映像・音響共に迫力あるので、大型スクリーンで観たい。
IMAXで吹き替え+字幕がベストかな〜

内容はマンハッタン計画を進めた科学者達の物語と戦後の赤狩りについてで、それが全て。これは原爆を開発したアメリカの物語で、日本人は一人も出てこない。僕はこの映画を観る2日前に広島平和記念資料館を訪ねて間もないため、強く感じることはこの映画に被爆地のシーンを盛り込むのは不可能だということ。ストーリーが散漫になるのは勿論だが、爆心地の惨状は映画で表現できるものではなく、どのように盛り込んだところで原爆の恐ろしさを矮小化させてしまうだろうからだ。

この映画が日本だけ公開が遅れたのは、唯一の被爆国としての世論に配給会社が及び腰になったのだろうが、逆に被爆地の描写がない分、日本人には受け入れ易いのではないか?
これは洋画なのだ。
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