【まさかの初見】
こんなに有名な作品で、てっきり観た気でいましたが、実は観た気にになっていただけで、初めて観た作品です。
この作品ではゾンビではなく感染者となってますが、原因もウイルスの正体もわからないまま、主人公は何もわからない状況で恐ろしい世界に投下されます。
設定こそ違えど「ウォーキングデッド」なんかでも使われる手法ですが、観ている側も、その唐突過ぎる展開に不安を掻き立てられます。
「何故」とか「いつ」とか「何処で」とか、前置きを丁寧に描きすぎると、なんとなく理路整然というかパニック度合いが霞んでしまうんですよね。
そういった意味では掴みはオッケー。
全体的に漂うイギリスの田舎特有のアンニュイな感じが画面全体から伝わってきて、それが惨劇とのミスマッチも相まって、なんとも言えない不快感がたまらない。
一人で行動するなと言われているのに一人で行動して…、この感染者を生かしておいて大丈夫?…等々、あまりにもお約束なフラグもキチンと回収しますし、最後まで安定感のあるホラー映画でした。
それにしても、ウォーキングデッドの総督然り、こういう極限状況下であんな風に力(武力)を持っちゃうと、人間のゲスな部分て出てきちゃうんだね。
ある意味、正気を保つ方が難しいということなのかな。
結構好きな映画でした。