ピンフまんがん

ブリキの太鼓のピンフまんがんのレビュー・感想・評価

ブリキの太鼓(1979年製作の映画)
3.5
これは序盤は「ただのクソガキ」にしか思えなかったところがあるんだけど、後半になって、特にお母さんが死んでから主人公の行動が徐々に変わってきて、ようやく深い意味合いを持つことを理解するようになりました。
当時のドイツ人に対しての皮肉を主人公の行動として表現していたんですね。ホロコースト系など戦時中の東欧社会を描いた映画はたくさんありますが、この作品は表現が面白かった。
ただ、全体を通してグロシーンもけっこうあって、それも欧州独特のグロ表現で、万人受けするような内容ではなさそう。単に人物で感情移入できないとかではこの映画の本質を理解できないような気がします。
主人公より、芸人から軍人になった53歳の小人の親父の方がインパクトがあった。

余談だが、デッカチャンというお笑い芸人の元ネタってこれなのかな?