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フレンチ・カンカンのshibamikeのネタバレレビュー・内容・結末

フレンチ・カンカン(1954年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

柴三毛「フレンチ・チンチン?」

とフランス人のチンポコの映画と思って見に行きはしなかったが、中々見応えある映画だった。

興行師ダングラール(ジャン・ギャバン)が偶然見かけたニニ(フランソワーズ・アルヌール)のカンカン・ダンスを見て、「これはいける!カンカンで世間を驚かせたる!」
と考えて、公演実現に向けて奔走するガーエー。
カンカン・ダンスは昔流行ったダンスらしく、新しく売り出すため「フレンチ・カンカン」と命名されるのであった。

柴三毛「スイングガールズとかウォーターボーイズみたいな青春映画か…」
と序盤に素人娘達のドタバタダンス練習シーンを見ながら、最終的にダンスが上達するのだろうなと予測。

実際みんなダンスが上達するのであるが、中盤から最後まで結構まどろっこしいロマンスのやりとりばかりになってポカンとしてしまった。自分はここら辺は観ていてダレた。ヒロインのニニを巡って、ポーロ、アレクサンドル王子、ダングラールの三つ巴が繰り広げられるのであるが、どうでも良かった。
ダングラールに至っては、ニニから愛を告げられても「俺は1人の女に束縛されるのはごめんだ!」と一夫多妻宣言。
あと、自分は観賞中ローラが何者なのかよく分からなかった。

そして、最後お待ちかねのカンカン・ダンスの御披露目には満足した。活気がスクリーンから目一杯伝わってきたし、とても華やかでアグレッシブなダンスで観ていて楽しめた。若い女性がスカートをこれでもかとめくったり足を広げたりするが、ちっとも下品ではなくカッコ良かった。
"天国と地獄"を聴くとカンカン・ダンスを思い出すこと請け合いである。
ステージ壇上でダンスを披露するのではなく、観客スペースで披露したのも素敵であった。盛り上がった観客達も交えて公演が加速していく。
ぴょーんと跳び跳ねてみんなが股割りを決めるのには、ジェームス・ブラウンもお手上げであらう。

柴三毛心の一句
「カンカンを 踊れるように なりたいな」
(季語:なりたい→金持ち→ビル・ゲイツ→ウィンドウズ→パソコン→フリーズ→冬)
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