真珠

盗賊の首領ハフィスは、愛娘マーシーナをバグダッド王子に嫁がせようとするが、彼女は庭師の息子に恋していた
そこへハフィスを想う美女ジャミアが現れ、事態は思わぬ方向へ発展していく……

カラー

宮廷の中と外
人間模様が見どころです

ロマンス
いろんな思惑が交差する

世界観は良い

マレーネ・ディートリッヒがお美しいです

貧困層で養われた愛娘をアラビア王に嫁がせるべく、父親である乞食男が名も知らぬ国王に変装して、王宮に潜り込む。身分違いの恋模様を描いている、アラブが舞台のラブ・コメディ。

本作の主人公は、奇術を得意としている乞食の男。箱入り娘を王族へと嫁入りさせるため奮起するのだが、当の娘は庭師の青年と相思相愛の仲になってしまう。しかも、この庭師こそが、世俗を学ぼうとしているアラビア王本人だということに気づかないままで。

主人公が横恋慕する高貴な夫人の役柄をマレーネ・ディートリッヒが演じており、香気芬芬としたアラビアン・ダンスを魅せてくれる。23.5センチの美しい小足をフィーチャーした絵作りになっているため、足フェチ視点の眼福にあずかることもできる。

身分違いの恋愛劇を父娘の両視点から描きながら、人間の尊厳と個人の人権を説いていく、古典的ストーリー。豪華なセット撮影、エキゾチックな衣装、踊り子たちの妖艶な舞踏など、テクニカラーを活用した極彩色の映像美に圧倒される。

良くも悪くもクラシック映画だなあ〜という印象。

アラジンのような世界観にはまるキャストたちは観ていて楽しかった。コールマンは乞食が似合わなすぎるくらいかっこいい（笑）

ディートリッヒの存在感はいうまでもない。ただもう化け物すぎて顔の表情が動かないのはいつものことだが、それでいいのだ。

個人的にはエドワードアーノルドが違った印象でよかった。やっぱかっこいいんですな。意地悪な恰幅のいいおっちゃんのイメージでしたが。

話の内容はあまり覚えてません（笑）