花とみつばち

インドシナの花とみつばちのレビュー・感想・評価

インドシナ(1992年製作の映画)
4.0
カトリーヌ・ドヌーヴが 50 歳に差し掛かった頃の作品で、この作品でセザール賞主演女優賞を受賞している。
物語は、仏領インドシナの時代と舞台。
友人の地位ある娘を養女にするエリアーヌ:カトリーヌ・ドヌーヴ。膨大なゴム園を経営する。そこに表れるフランス海軍の将校ジャン=バチスト:ヴァンサン・ペレーズ。公開当時実際に噂があった二人だが、勿論この映画の中でも恋仲となる。この辺りがカトリーヌ・ドヌーヴらしい…だが、エリアーヌが育てる養女カミーユが彼に運命的な出逢いで恋をする事から、登場人物すべての人生が狂い始める。
フランスの植民地時代のベトナムは、時代背景が複雑だけれど、この映画を通して深掘りしていて勉強にもなる。
物語としては、主演のカトリーヌ・ドヌーヴを軸に悲劇的な人生を生きる各々が描かれるが、少し簡単に上手く纏め上げている所も多々あり残念な箇所も含まれるが、まぁ好きな雰囲気を充分味わえた。
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