PANDADA

ラフ ROUGHのPANDADAのレビュー・感想・評価

ラフ ROUGH(2006年製作の映画)
2.0
原作はあだち充の名作漫画。

祖父の代からの和菓子店がライバル同士の大和圭介と二ノ宮亜美。競泳を舞台に、二ノ宮のお兄ちゃん的存在で日本記録保持者の仲西弘樹を交えた3人の三角関係のお話。

原作が超名作です。
なので、映画版は全く期待してなかったんですが、やっぱりそんな出来ですね(笑)。

大まかなあらすじは良いんです。
2時間弱で全部まとまるようにかなり頑張った方だと思います。
原作では野球部の緒方を飛び込みの選手に変更したのも悪くないですね。

速水もこみち、長澤まさみ、阿部力の三人はじめ、キャストは悪くないんですが、細部の作り込みが非常に甘い。

小柳かおりは全く出す必要なかったんじゃないかなぁ。
インパクトないし、唐突に大和に惚れてるのも意味不明だし。
小柳出すくらいなら、ヒヨコのけいすけを出してもらいたかったです(笑)。

ラストもなぁ。。。
原作は決着を直接的に描かず、
周りの状況とかで読者に想像させる作りで、
だからこその余韻が見事だったのに、
本作ではあっさり決着まで描いたのは、
蛇足というか、原作に失礼というか。。。

無理矢理詰め込んだストーリーはテンポがかなり早くて、
私は原作既読だったのでストーリーについていけましてが、
初見の方には辛いだろうなぁ。
やっぱり、長編漫画は映画じゃなくてドラマやアニメじゃないと。。

名作漫画の実写化って、簡単なものではないんだよ、という事を思い知らせてくれる作品。

あ、そういえば、メイプル超合金結成前の安藤なつが出演していましたね(笑)。
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