リタ

オズの魔法使のリタのレビュー・感想・評価

オズの魔法使(1939年製作の映画)
3.4
現実はセピア色で、
オズの国はキラキラカラフルなんだね。
レンガの道は目が覚めるほどの黄色!

縞々靴下の足二本が家の下からとび出ているのを見て
小さい頃読んだ絵本の記憶が
何故だか恐怖の鳥肌と共に蘇った。笑

話が進む度、あぁ!こんな話だったね!と面白く見れた

不思議の国のアリスと
オズの魔法使いってちょっと被ってるなって思ってた。

あと臆病を治したいとハートが欲しいも
違いがよくわかんないなって思ってた

それからいい妖精は可愛いのに
人の事故死を喜んでて怖いとか

いろいろ思い出した。



この映画は犬連れてく自転車おばさん怖すぎ。
ありゃ魔女だわ。
結局犬問題どうなった。

これだけじゃなく全体的に不気味に感じたのは
子供の頃のトラウマのせいかしれないけど

オズの国での完璧な煌びやかさが嘘っぽくて怖い。

そんな中、一緒に旅する仲間たちは
間抜けで不完全なので正直者に見える。


仲間が増えた都度
黄色いレンガ道を元気よく歩く後ろ姿が可愛い。
というかその時の早口の曲大好き。

ビコーズビコーズビコーズビコーズビコーーーーズ!
because of the wonderful things he does!

We are off to see the Wizard!
The wonderful Wizard of Oz




サァームウェーーオーヴァザレェインボーウ
ってこの映画の曲なんだ知らなかった。

ピンクトライアングルに代わり
LGBT権利運動のモチーフとなったレインボーは、

彼等への理解を早いうちから公言していた
主演ジュディ・ガーランドが歌った
この曲に由来している説があるらしい。
そーなんだ!

なんか昔のドラマでたまに
魔法使いがどうのとか
ドロシーの友達とかいうのってそういうことか。



主人公の子役はライザミネリの母親。
オズの他、スタア誕生他代表作のあるスター女優で歌手
カーネギーホールでも歌ったことあるらしい。

五度の結婚歴があり
遅刻ドタキャン常習のお騒がせ女優に成長し、
幾度かの自殺未遂を経て47歳で自死。

彼女の奇行のきっかけと思われるのが
13歳から摂取していたというアンフェタミンで、
元は仕事関係者に痩せなさいと渡されたものらしく
…つくづくハリウッド、恐ろしいところだよ。

(日本だって戦中の兵隊さん、工場勤務の女性、
戦前もテスト前の学生すらヒロポンしてたし
この時代のハリウッドじゃ普通だったのか?)


ってここまで書いて、ジュディ・ガーランドという人が

この前アカデミー主演女優賞をがっちり掴んだ
レニーゼルヴィガーが演じた役だと気づいた。

だからこの映画prime無料だったのかな?
知らんかった。笑



あとサー エルトン・ジョンの往年の名曲
goodbye yellow brick roadは
オズの魔法使いに由来するタイトルらしい

作詞家は黄色いレンガ道を「拝金主義者の道」
という皮肉として使ったらしいが。


兎に角色んな方面に影響を与えている名作映画。
この映画があるからオズの魔法使いという物語が
今でも広く読まれているのではとさえ思う。
リタ

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