otom

赤毛のotomのレビュー・感想・評価

赤毛(1969年製作の映画)
5.0
赤毛のアンならぬ赤毛の三船って事で15年振りくらい。高橋悦史曰く『葵が菊に変わるだけのこと』の一言に完璧に集約された幕末のあれやこれに赤報隊偽官軍事件をベースとしながら、三日天下とは言えども真の百姓天下と世直しのあるべき姿を描く熱さ。民衆の子羊級なフラフラ具合のリアリティから、ええじゃないかの爆発まで実に素晴らしい。で、岡本組ほか、岩下志麻に望月優子、包丁振り回す乙羽信子、岸田森ほか遊撃一番隊の面々と役者もみんな上手い。岡本喜八的リズムとユーモアと悲愴さのバランスの良い傑作。
otom

otom