Kota

ドニー・ダーコのKotaのレビュー・感想・評価

ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)
4.2
“世界の終わりまであと、28日と6時間と42分12秒。”

精神を病んだ高校生ドニーダーコ(ジェイクギレンホール)。ある日彼の部屋に飛行機のエンジンが落ちる。幸いにも彼はその時部屋にいなかったが、その日から銀色のウサギが彼の前に現れ世界の終わりを告げるようになる。

冒頭いきなり登校のシークエンスショットと音楽がセンスの塊。ウサギの着ぐるみと難解なストーリーといえばデヴィッドリンチの“インランドエンパイヤ”がまず思い浮かぶけど、こっちは理解可能だったし、めちゃくちゃ考え込まれてる。タイムトラベルの哲学、地下室の扉、放火、鉄の乗り物、ダンスの練習、届かない郵便受け、姉の大学合格、ナイフの不良、ハロウィン。全てが世界の終わりの意味を持っている。本当に後半は鳥肌だったなぁ。

若かりしジェイクギレンホールはこの頃から天才的な演技力。そしてそれを取り囲むのはドリューバリモアやマギーギレンホールなどこちらも豪華な顔ぶれ。セリフの一つ一つにも意味があり、観れば観るほど味がでそうな映画。最後のシーンの意味をもう一度良く考えよう。
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