ひさかた

エイリアンのひさかたのレビュー・感想・評価

エイリアン(1979年製作の映画)
4.5
我々は、未知を恐れる。でも知りたがる。それが人間の罪。

人間は知識欲によって発展してきた生物である。人類の歴史や生物、化学、物理。はるか昔から知らないことを解明するために多くの人が命を燃やしてきた。彼らの努力によって、治らない病とされた結核はもう限られてきているし、がんの生存率だって上がっている。これらは知恵と努力の結晶だ。
かつて恐れられた「未知」の何かは、人類の飽くなき探究心によって克服されることもある。

そして、人類は「知らない世界」を知るために、宇宙へと足を伸ばした。
未知の生物、未知の世界、未知の物質。
それらを知るために。

本作は、「未知」を恐れる作品だ。
宇宙は我々の知らないことだらけ。知らないからこそ、その先に何が起こるかわからないから、恐ろしい。これは人類が抱いた原初の恐怖。

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超怖かった。
何が起きてるかわからない。次に何が起こるかなんてもっとわからない。為す術もない。
やっぱり、↑の通り「何をしたらいいか」すらわからない極限の状況がいちばん怖いんだなーと。
「パニックルーム」然り、「宇宙戦争」然り。状況を好転させる余地がない恐ろしさ。
リドリー・スコットの圧倒的演出力でより際立つ恐ろしさ。
怖いけど、楽しかった!!!
ひさかた

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