おりん

シンデレラのおりんのネタバレレビュー・内容・結末

シンデレラ(1950年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

誰が70年前の映画だと信じるでしょう。
めちゃくちゃに綺麗です。

子どもの頃何度も見ましたが、久々に見るとまたワクワクした気持ちで見られました。
可愛らしい小鳥や、ねずみたち。
意地悪な継母の表情。
なんだか間抜けなお姉様たち。
キャラクターがいきいきとしているのが、素晴らしい。とても丁寧な絵、大人も子どももわかりやすいストーリー。名作です。

猫のルシファー対ねずみたちのシーンが見どころの一つだと思います。
追いかけっこに何度もハラハラさせられました。

そして、みんな大好きな魔法のシーン。
「ビビディバビディブー」は有名な呪文ですね。
白のキラキラが画面にたくさん散って、とってもかわいい。
かぼちゃの馬車。ガラスの靴。清楚なドレスに黒のチョーカー。どれもがかわいすぎます。作られたのが70年前とは思えないハイセンス。

シンデレラって王子様が受動的なイメージですが、挨拶に来ている乙女の間をすり抜けて、シンデレラに会いに行くんです。すっかり忘れていたので、意外でした。
そして2人っきりのダンス。うっとりするくらいロマンチックです。
ここで、2人はキスしそうになるんですよ。めちゃくちゃ意外じゃないですか?
会ったばかりなのに、なかなか攻めてます。
12時の鐘が鳴って、直前で終わったんですが。

もう一つ意外だったシーンは、シンデレラが落としたガラスの靴を拾うのが王子様ではなく、大公だったこと。大公殿グッジョブですね。
そしてガラスの靴だけを頼りに、国中の乙女の中からシンデレラを探し出そうという無謀。嫌いじゃないです(笑)

継母だけが、王子様の心を射止めたのがシンデレラだと気付くのが、さすがだなと思いました。美しさは、継母のお墨付きなんですね。
まあ、部屋に閉じ込めて、しっかり意地悪するんですけども。ねずみたちとわんちゃんの奮闘により、無事救出されます。
継母最後の悪あがきでガラスの靴を割ってしまうのですが、シンデレラがもう片方の靴を持っている、というシーン。
「0時で他の魔法は全部解けたのに、なんで靴だけ残ったの?」って思いますよね。明快な答えはないんだと思います。
ただただ、魔法だ、魔法だー!としか…(笑)
妖精のおばあさんの粋な計らいでしょうか。
シンデレラの日頃の行いによるのでしょうか。

最後の最後、2人の結婚式のシーン。またシンデレラは靴を片方落とすんですよ。ドジっ子にも程があります。かわいい。
そして、馬車の中でキスを交わす2人。でエンドです。幸せ満載ですね。


70年前にこんなの見せられたら、それこそ魔法だなって思います。
とても丁寧で美しい映画でした。
おりん

おりん