映画大好きザウルスくん

スナイパーの映画大好きザウルスくんのレビュー・感想・評価

スナイパー(2002年製作の映画)
1.8
ある事件を機に銃社会を憎むようになったスナイプスは銃製造業者への復讐を企てる…。社会派サスペンス映画なのでアクションを求めてはいけないのですが、それを考慮しても盛り上がらなすぎる退屈な作品でした。

物語の8割は人質の女性とスナイプスとの会話劇なのですが、結局最初から最後までスナイプスが何を伝えたかったのかイマイチ分からず、孤高のテロリストのふりをして実は善人でした!みたいな展開もなく、結局やってることは悪人にしか見えませんでした。表情だけは頑張って演技していたスナイプスですが、ずっと1つの部屋にいてそこから出ることもなく、誰とも会わずに物語が終わってしまうためスナイプスのアクション面での良さは全く活かされません。一応スナイパーとしての凄腕ぶりは発揮していましたが、そんなのは誰だってできる演技なのでスナイプスを起用した意味がありませんからね🤦‍♂️

キャリア初期にちゃんと演技派で通した過去があるスナイプスは同時代の筋肉アクション俳優と違って演技派としての側面を求められることも多々ある訳ですが、流石に『ブレイド』(98)のヒットでアクション俳優としての絶頂期を迎えていた時期にこんな作品出ないでよ!と思いました…。内容的に間違ってはいませんが、アクションを期待してしまうような邦題を付けた日本の配給会社にも意地の悪さを感じてしまいますね😇