映画大好きザウルスくん

ウェズリー・スナイプス シールド・フォース 監獄要塞の映画大好きザウルスくんのレビュー・感想・評価

2.6
政府の極秘収容施設で高度に進化した尋問AI装置が暴走を開始、スナイプス率いる特殊部隊は調査に向かうが…。『バイオハザード』1作目のゾンビが出る前までの部分を全面展開させたようなSFホラーサスペンスでした🙌

WWEスタジオとKISSのジーン・シモンズが共同で立ち上げたレーベル「エレボス・ピクチャーズ」が製作した作品で、ホラー映画好きなジーンが自らの手でホラー映画を作ることが最大の目的だったらしいです。この前提ありきなので、せっかくスナイプスとWWEスーパースーパーのセス・ロリンズが共演していても2人の肉弾格闘戦を見ることはできません。そしてホラー映画を作ることが目的だったはずなのに本作がホラーとして機能し出すのはだいぶ終盤になってからで、さらに言えば完全にホラー映画と化す前のスナイプス一団が真っ暗で不気味な施設内を調査して回り、AIの暴走が間違いではなかったことが判明するSFサスペンス感の方が楽しくて、終盤の祟りが無双する展開は何でもあり感が強過ぎてあまり楽しめませんでしたね。逆にホラー要素を削った方が作品の完成度が上がっていたと思われます。全てが判明した後もイマイチ釈然としない部分があったり、結局悪人だけじゃなくて善人まで被害喰らってたりとモヤモヤ感もかなり残りました‍🤦‍♂️

終わってみればいつも通りのWWEスタジオ作品だなって感じでした(ちなみに配給会社はアルバトロス社😇)。3本のホラー映画製作を視野に入れてレーベルまで立ち上げたジーンでしたが初陣となった本作以降、2本の作品が作られたという情報が見当たらなかったので本作でもう参っちゃったのかもしれませんね。そして『コンタクト』に続きC級映画で主演詐欺を行ったスナイプス、現状では2017年の本作が実質最後のアクション映画出演となっております。歳も取ったしもういっそキャリア初期のように演技派で活躍していくのも手だとは思いますが、僕はまだまだ番長アクションに期待してますからね!頑張れスナイプス💪🔥