コーカサス

メジャーリーグ2のコーカサスのレビュー・感想・評価

メジャーリーグ2(1994年製作の映画)
3.6
痛快ベースボール映画の続編。

奇跡のリーグ優勝を果たしたインディアンスの選手も、今ではすっかりハングリー精神を失くし骨抜き状態に。
そんなチームの起爆剤として、日本の我が東京ジャイアンツからタナカ (石橋) を助っ人ガイジンとして呼び寄せ、再びワールドシリーズ優勝を目指し一丸となる。

前作で活躍したウェズリー・スナイプスの出演がないのは残念だが、変わりに体を張った笑いを存分に見せ付けた“カミカゼ”こと石橋貴明の存在感は、中々大したものだ。

まだメジャーリーグが遠い夢の存在だった頃、本番アメリカのベースボールを、そして名門インディアンスを我々に教えてくれた教科書的な野球映画であり、チーム名が“ガーディアンズ”となった今では、もう存在しないインディアンスのキャップやユニフォームを見ることが出来る唯一の貴重な作品となってしまった。

そして何より翌年の1995年5月2日、ドジャーブルーのユニフォームを身に纏った野茂英雄が夢のメジャーのマウンドに立ち、その後幾多のトルネード旋風を巻き起こすなど、誰が予想しただろう。
その背番号はタナカと同じ“16”だった。

60 2023