ひかる

未知との遭遇のひかるのレビュー・感想・評価

未知との遭遇(1977年製作の映画)
4.5
1977年、ベトナム戦争敗北、カウンターカルチャーの敗北、80年代を目前に70年代におけるアメリカの家族崩壊から逃避してしまう男を主人公に据えている脚本も、スピルバーグの手にかかれば軽快なエンタメ作品になってしまう。オープニングの砂埃と飛行機(戦争と帰還)のイメージはラストの第三種接近遭遇シーンと対になる。宇宙からの怪異な現象をフィルム撮影と特撮の光、人々の表情で見せる判断は相変わらず的確。ジョン・ウィリアムズの音楽も雄弁。ラストは『ラピュタ』の元ネタとも言われている『Silent Running』(1972年)引用か?
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