こんにちは

ゴーストワールドのこんにちはのネタバレレビュー・内容・結末

ゴーストワールド(2001年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

2023年 24本目

愛おしくも他人と思えないイーニドの物語。
映画の感想なんてほとんど書いていなくて、イニードに対して思うことをダラダラ書いてるから感想を参考にしたかったらほかのひとのを。



プライドが高くひねくれていて息をするように否定をしてしまう俺みたいなイーニド。
このまんまで行くとどうなるかを表しているかの如く自分の心に突き刺さっていた。
見た後すぐにラランドの ニシダ更正プログラム を思い出した。

自分と全く考えがおなじな人なんていないことをちゃんと知っておかないと今回みたいなことになると思う。
ひねくれてるし気が合うと思っても、どこか自分と異なっていてその人はその人なりに苦しんでるし楽しんでるということを。
今回で言えばイーニドと比べた時のシーモアとレベッカがその相応しい例だと思っていて、
シーモアはイーニドと違って自分が受け入れられない社会は正しいと思ってるし親に甘えることもできるし、
レベッカは世の中クソだと思っていてもそのクソな世の中に順応して生きていくことが出来ているし。
ただそういう面が見えた途端にどんなに仲が良くても敵だと感じてしまうんだと思う。
それはきっと否定されたくない怒られたくないみたいなことと似てる感覚だと思う。

あとこういう場合親は底なしに優しい人が多い気がする。だからこそ、だからこそ、自分がどうであれ愛してくれる身近な人をぞんざいに扱ってしまうんだと思う。

イーニドについてしか話してないな。
映画としては誰も悪いことしてないのにどんどんイーニドが堕ちていくのが可哀想と思うと同時に頑張れと思うような映画だった。
ただ頑張れないんだよな。

シーモアはあくまで好きなものがマニアックなだけで人としては本当に優しく素敵だし努力もできる。プライドが低いから世の中の方を正しいと思えるんだと思う。

イーニドが変わらない/変われない理由として、周りは成功しているからというのも強いと思う。
自分と気が合う似た考えの人は何となく人と付き合えたり仕事が出来たりするんだから自分にできないわけが無いと思っているんだと思う。
ここまでイーニドの気持ちを分かった気になれるのはイーニドが俺の中に生きているからだと思う。

ひねくれるのは仕方ないし治すなんてそんな難しいことできるわけは無いけども、仲良い他人と意見が異なることや自分のことを否定されることを勝手に攻撃と捉えてカウンターで倍返しする必要は無いんだよと。
これは別に意見を協調しろさらに言えばそういうとこも愛そうという訳ではなく飲み込めたらいいねってことだと思う。

映画はこの時代だからこその発言なども多くて面白かった。
インターネットの普及により、捻くれ者が生まれやすくなってきたと感じたこの時代に必要な映画だと思った。
愛されたいなら愛そう。
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