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あした来る人のnt708のネタバレレビュー・内容・結末

あした来る人(1955年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

2021年の映画納め。今年に限って言えば418本観たらしい。仕事をしながらとは言え、我ながら本当によく観た。

さて本作は主人公の妾が自分の娘婿と不倫関係になり、その結果、娘が離婚することになるという川島雄三が得意そうな話の展開である。確かに話は面白い。しかし、映画としての仕上がりが少々重すぎる印象を受けた。今までの彼の作品がどのような物語でも実にコメディ的である程度の快活さをもって描かれていたのだが、本作にはそれがなかったように思った。一番の原因は演出のテンポ感の問題だろうか。

いずれにしても物語の面白さほど映画として面白くなかったのは事実。正直、映画納めのための作品としては微妙だったか、、まあ映画は他にもたくさんあるし、来年も素晴らしい映画に出会えることを願って、ゆっくりと今年の振り返りをしたいと思う。
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