二式

キング・コングの二式のレビュー・感想・評価

キング・コング(1933年製作の映画)
5.0
怪獣映画の原点にて傑作中の傑作。とにかく特撮が凄い。コングの動き、表情の全てが細かく作られている。たくさん出る恐竜達もものすごく動く。そして、それらの見せ方がものすごく上手い。特撮の構図も動きをしっかり見せる素晴らしいものだし、実写パートと特撮の使い方も上手い。

コングのキャラも良い。破壊、殺戮と容赦のない怖さがありながら女に弱かったり、勝った時に雄叫びをあげて喜ぶ可愛らしい部分もある。でも、人間と交流できない獣。コングに感情移入をさせすぎないバランスを最後まで通したから、ウェットになり過ぎないラストになっている。これが好き。

とにかくテンポが良いし、島ではたくさん恐竜が出てきて全く飽きない。最後のアメリカ上陸後の展開も無駄なく話が進むので最初から最後まで楽しい。オールタイムベストの一作。
二式

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