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ステート・オブ・グレースのryodanのレビュー・感想・評価

ステート・オブ・グレース(1990年製作の映画)
4.3
S・ペン主演作。
どこかでも書いたけど、人が人を裏切る話が好きです。裏切る人を妄信的に信じている脇役の存在がいればいるほど切なくなります。今作ではオールドマン扮する友人。だらしがなく人情に弱い。切なくなる典型ですね。人間の心の説明できなさを、画の中で表現されると心を打ちます。想いが伝わるのでしょうね。例えヒロイックに描かれても、無様に描かれても。アンダーカヴァーものや、スパイものはやっぱ多いですね。裏切る彼等にも真っ当な理由がある。結果はどうあれ最終的には恨みっこなし。これも映画のセリフだけど、「始まりがあるから終わりがある」。個人的に大好きなセリフです。そうやって人と人は混ざり合っているのですから。だからドラマチックなんですよね。そうやって考えられるようになれたのも映画のおかげです。
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