ミーハー女子大生

スワロウテイルのミーハー女子大生のレビュー・感想・評価

スワロウテイル(1996年製作の映画)
2.6
☆2.6です。
期待してた分、低評価です。

岩井俊二監督作品で、超豪華なキャスト陣です。
当時相当話題になり、Charaのエンディング曲も大ヒットしました。
その分相当期待していました。
が、期待にははるかに及ばない作品だと感じました。

世界観がかなり独特ですし、様々な点でとても斬新な作品です。
当時の邦画界に衝撃的な影響を与えたことと思います。
ただ、逆にいうと正統派の作品では無いと思います。
良く言えば、斬新で革新的な作品ですが、 悪く言えば、奇をてらった実験的作品と言えるかもしれません。

同監督の同年製作の「Picnic」や「FRIED DRAGON FISH THOMAS EARWING'S AROWANA」に近い世界観です。
当時の岩井監督の作風というか、思想みたいなものが凄く出ていると思います。

日本に住む移民を中心にした話ですので、中国語や英語のセリフが多く登場し、字幕が出まくる作品で、少し見づらいです。
ストーリーの大筋としては、良い作品だと思いますが、細かい部分が粗かったと思います。
「?」と思うシーンや展開が多々ありました。

山口智子がバズーカ砲一発で処理した時は、「えっ!そんな安易なことでいいの!?B級マンガじゃん」と少し驚きとがっかりもありました。
人を殺し過ぎるのも嫌ですね。
バンド演奏のシーンが多いのも「う~ん、飽きちゃうなー、このシーンをこんな長くする必要あるの?」と思ってしまいました。

三上博が、解放されて、喜び走りながら振り返って、言葉を無くして見いる光景も、最後のネタバレの前に想像できましたし、想像した以下でした。
江口洋介とCharaの関係をもっと深く描いても欲しかったとも思いました。
江口洋介が、自分とCharaの関係に途中で気づくのですが、何も行動に移さないのも不思議でした。
この作品の評価が高いことには、個人的には違和感を感じています。

ストーリー 1
演出 3
音楽 3
印象 1
独創性 3
関心度 3
総合 2.6