サマータイムブルース

トラック野郎 御意見無用のサマータイムブルースのレビュー・感想・評価

トラック野郎 御意見無用(1975年製作の映画)
3.7
「トラック野郎」シリーズ1作目!!
今じゃほとんど見かけなくなったデコトラで日本全国を巡るロードムービー!!・・・かな?
ちなみにデコトラは車検に通りません!!
昔はデコチャリというのもありました
マドンナは中島ゆたかさん、妙に色っぽい

盆正月に封切られる松竹の「男はつらいよ」シリーズに対抗して東映の目玉シリーズとして作られました
違いはこちらの方がお色気多めで下品でアナーキーなところ(笑)
名付けて“トラトラ対決”!!

共演は、夏純子さん、日本のチャールズ・ブロンソン、佐藤允さん、春川ますみさん、安岡力也さん、湯原昌幸さん、などなど

11tトラック「一番星号」を駆る“一番星”こと星桃次郎(菅原文太さん)は、相棒で4t半トラック「ジョナサン号」を駆る“やもめのジョナサン”こと松下金造(愛川欽也さん)と全国各地を駆け巡る日々を過ごしていました

一番星は、立ち寄ったいつもの盛岡の食堂で、新しく入ったウェイトレスの洋子(中島ゆたかさん)に一目惚れしてしまします
そこから巻き起こる珍騒動

笑いあり、涙あり、恋あり、友情あり、お色気あり、喧嘩ありの昭和の人情劇場です

ソープランドでなくトルコ風呂
青森のストリップ劇場
誰もシートベルトしていない
食堂は喫煙し放題
万札は聖徳太子
緑ナンバーでなく白ナンバー
出発前は一杯ひっかけてから
ドライブインには娼婦がウヨウヨ
そこかしこに昭和の息吹を感じてしまいます

それにしても、こいつらいつ仕事してるんだろ
トラックを転がしてるシーンはたくさんあるのに、荷物を積んだり下ろしたりしてるシーンは一つもない(笑)

そして、一番星はすごく羽振りがいい
当時の長距離トラックドライバーは相当稼げたことが窺えます

この映画の魅力は全国を巡るので、その土地の旅情を味わえるとこかな
青森のねぶた祭りのシーンは良かったです

ちなみに菅原文太さんは大型免許は持っていないそうで・・・
ダメじゃん!!