情緒的な映像がたまらなく好み。子ども二人のロードムービーっていうのもたまらなく好み。
ドイツ行きの国際急行列車への乗車を躊躇っているように見える幼な子二人の後ろ姿に胸が高鳴る。無賃乗車を繰り返しながら進む旅は激しく冒険的で、姉にとっては悪夢のような出来事も起こってしまうのだ。
監督が我が子に創作したお伽話が元だという。散見される非現実的な描写は無賃乗車した列車で揺られながら見た夢のようでもあり、大きく脚色された思い出話のようでもある。
拾ったネガフィルムの情景と同じになっているラストの霧の映像がこれまた素敵過ぎる!