このレビューはネタバレを含みます
意外にこういう系の話、好き
Mel Gibson演じる、タクシー運転手Jerryが頼まれてもいないのに次から次へと客に語るアメリカや世界の陰謀論
こういうblue collarの人たちって社会に何かしらの不満を持っていて、主義主張が強いんだよなぁと思って見てた
でもJerryの家の描写で、この人もしかしてベトナム戦争でPTSDになって精神的にきてるタイプの人?と“Taxi Driver”的な展開を予想した
Dr. Jonasが追いかけてくるシーンも、精神的に問題があって病院に通う必要があるのに、Jerryが被害妄想にとらわれて、医師たちのことを諜報員とか言っちゃってるのかと思った
けどJerryの妄想という展開にしては、彼らの追いかけ方とか執念が尋常じゃないなと思い
Jerry何者?彼らなんなん?どういう結末?とどんどん引き込まれていった
所々挟まれている陰謀のネタ元の事件は、実際の事件だし、Jerryが語っている陰謀はこの映画の製作陣の誰かが本当に思っていることなのかなとなんとなく
フェイクニュースという言葉が取り上げられた今の時代
アメリカという国はまだまだ秘密が多いし、世界では最近想像もしない事件がやたらと起こる…
安易に一部の陰謀論者を異常者として一掃することはできないかもと思えた
もちろん、とんでもない妄想とストーリーでとんでもない陰謀を唱える人はいるけれど
情報の精査
何を信じて何を疑うか、本当に難しい時代