アマゾンから届いた本作を久しぶりに敢えて吹き替えで鑑賞。本作は「プラトゥーン」から始まったベトナム戦争映画ブームの渦中にあり「フルメタルジャケット」とほぼ同時期に公開されて原作本も読んだりしました。アシャウバレー占領作戦に参加した米兵たちの10日間の群像劇だが、衛生兵のドックなどなかなかに個性的なキャラクターが多くて楽しめる。本作を劇場で見たのはかれこれ30年も前（‼︎）になるが、場面場面で結構鮮明に覚えている自分自身に驚き。売春宿でベトナム女と一緒に湯船に浸かるシーン、黒人衛生兵ドックに脅されながら歯磨きするシーン、ストレスフルな場面での黒人同士のフリースタイルラップのようなシーン、F-4ファントムが丘に落とすナパーム弾の爆発炎、ベトナム正規兵の頭を至近で撃ってスイカの様に破裂するシーン、白煙の向こうから血塗れの味方がナイフ片手にフラつきながらやってくるシーンなどどれも印象的なものだった。ただ、この歳になって冷静に見てみると、戦闘シーンと疲弊しきったキャラ達の休憩シーンを交互に淡々と見せる演出がやや何だかなぁと。若本規夫サン、安原義人サン、大塚芳忠サン、江原正士サン、堀内賢雄サンといった錚々たる面子の声優陣が吹き替えをしているのがとてもゴージャスだった。
