ほり本こう大

愛のむきだしのほり本こう大のレビュー・感想・評価

愛のむきだし(2008年製作の映画)
4.8
スマイリーという漫画を読み、とてつもなく邦画の宗教モノが観たくなり鑑賞。
本作は、その上映時間の長さから鑑賞後回しにされるランキング1位。
しかし、4時間という、映画として、とてつもない長さであるにも関わらず、その長さを全く感じさせずに!おもしろい!映画!ランキング!1位!でも!あ!る!!!!!!!!!

90分にも満たない映画でもえぐいくらいの睡魔に襲われることはあるのに、4時間という最早ショートスリーパーの睡眠時間並、いやそれ以上の長さで、全くワンシーンも飽きることなく、もちろん睡魔に襲われることもなく、ずっとおもしろく楽しく突っ走れるのはさすがの一言。
ここまで色んな要素をごちゃまぜにすると闇鍋映画が完成してしまうのが世の常だが、本作は見事な三章編成展開でそれぞれの章で魅せるジャンルを変え、少年漫画のようなアツいストーリー展開まであり、飽きさせない工夫がされている。
盗撮のくだりはマジで腹を抱えて笑った。でもコミカルの中にシリアスな展開も織り交ぜ、ずっと笑えるけどずっと気味悪い。良い感じの相対効果で、味が噛んでも噛んでもしまくる。

シリアス調の作品にここまでおもしろおかしく"勃起"が題材として用いられ、物語のキーとなり、ターニングポイントともなる作品は最初で最後に違いない。
勃起は世界を救う、そう信じてやまないほど勃起に魅せられる。
ラストシーンも最高で激アツ。スタンディングオベーションしてまうくらいのEND。
4時間ぶっ通しで最&高ってヤツですわ。